館長からのメッセージ

動物園と水族館のありかた4・・・災害から5年をふりかえりつつ

私たちは、2000年の開館以来、戸外に子どもたちの自然体験の場を拡充することにこだわってきました。2003年に環境水族館宣言を致しました。2004年、埠頭の先端部の淡水池に「BIOBIOかっぱの里」、2007年、その外に4500㎡の「蛇の目ビーチ」をつくりました。2010年には10周年事業として蛇の目ビーチの水辺に子ども体験館「アクアマリンえっぐ」が実現しました。トムソーヤープロジェクトの成果でした。

BIOBIOかっぱの里 BIOBIOかっぱの里

蛇の目ビーチ 蛇の目ビーチ

アクアマリンえっぐ アクアマリンえっぐ

2011年の災害を経て、世界動物園水族館協会(WAZA)や日本動物園水族館協会(JAZA)からの支援、そして、クウェート王国からの援助が私たちを勇気づけました。 2014年、本館アプローチに「クウェート・ふくしま友好記念日本庭園」を完成させました。国の港オアシス構想にフィットする計画でした。縄文人が食用にした葛をテーマに阿武隈山地を流下する鮫川の巨石を配した「くずの海」と「くずのトンネル」からなります。

クウェート・ふくしま友好記念日本庭園 クウェート・ふくしま友好記念日本庭園

15周年を機に、「クウェート・ふくしま友好記念日本庭園」に隣接して約1ヘクタールの園地に「わくわく里山・縄文の里」のを造成しました。これは、本館から埠頭の先端部へのアプローチになります。埠頭の外構部に緑を増やして子供たちの自然体験の場を拡大する方針に沿った「トムソーヤープロジェクト」の最終形であり、全体のイントロダクションにあたる部分の完成であると位置付けています。イントロダクションは、3000年以上前の無垢の縄文時代に設定しました。災害から5年目に入りましたが、この新たな展開を経て、今後の10年の活力源としなくてはならないと思っております。

わくわく里山・縄文の里

わくわく里山・縄文の里 わくわく里山・縄文の里

2015年7月15日の開館15周年の日に、「わくわく里山・縄文の里」の竣工を皆様と一緒にお祝いしました。そして、2016年7月15日、外構域の緑は次第に深くなりました。小名浜港2号ふ頭を遠からず緑で覆い尽くされるでしょう。そこには災害の痕跡さえ無く、港オアシスとしてよみがえるでしょう。ここにあらためて、多くの方々の応援に感謝いたします。

アクアマリンふくしま 館長 安部義孝