福島県内の川の上流域から海岸までを、自然光を取り入れた環境下で植物とともに展示しています。
四季折々で表情を変える展示に注目
同じ川の中でも、生物たちはそれぞれに合った環境にすみ分けをしています。水温が夏場でも上がらない上流域では、イワナ、ヤマメが暮らしています。また、浅く流れの速い瀬と、水のよどんだ淵がある中流域では、ウグイ、アユなどが見られます。
自然光をふんだんに取り入れた水槽では、魚の繁殖行動も見られ、植物たちの四季の変化も楽しめるのが特徴です。
多様な生物が暮らすさまざまな水辺
小さな環境にも、さまざまな生物たちが暮らしています。ここでは、メダカやコイなどの魚を始め、カエルやイモリなどの両生類、ゲンゴロウやミズカマキリのような水生昆虫も展示しています。
水の流れがほどんどない環境
池や沼では、さまざまな水草が茂っています。水草は、水の浄化や生物たちの生活の場所などとして、大切な役割をはたしています。
ここには、タナゴ類やギンブナなどの魚など、さまざまな生き物たちが暮らしています。
小さな稚魚たちが暮らしているよ
川が海に注ぎ込む河口は、淡水と海水の影響を受ける場所であり、汽水域とも呼ばれています。河口域は、山からの栄養分が川を通して海へと流れる為、魚たちのエサが豊富です。ここでは、さまざまな海の魚たちが幼魚期を過ごす大切な場所で、ビリンゴなどのハゼの仲間やボラの稚魚などが暮らしています。水槽をよく見てみると、淡水と海水の境目があるので探してみよう。
生き物たちの隠れ家 海中草原と森
砂地の海岸ではアマモなどの植物である海草が生え、岩場の海岸は多くの海藻が生えています。これらの海岸に生息する魚は、海藻の群落を隠れ家として使ったり、海草の間に潜む様々な生物を食べるエサ場としても使ったりしています。