温かく浅い海に広がるサンゴ礁。ここでは、サンゴのすき間に隠れる小さな生き物や、色鮮やかで個性豊かな生き物たちが見られます。
マングローブの森をぬけると、その先には美しいサンゴ礁が広がっています。サンゴ礁をつくっている造礁サンゴのなかまは、サンゴ虫という小さな動物が集まってできています。サンゴのなかまの多くは、形が木の枝に見えることから、古くは植物と考えられていたこともあります。しかし、実はイソギンチャクやクラゲと同じ刺胞(しほう)動物です。
水槽の中のサンゴのなかまの体の表面をよく見ると、イソギンチャクのような触手を広げている様子を見ることができます。
サンゴ礁域では、さまざまな生き物たちが暮らしています。魚類では、スズメダイ、ベラ、チョウチョウウオ、ブダイなどのなかまが多く、原色の鮮やかな体色のものが目につきます。サンゴのすき間や岩陰、海底などまわりの環境を利用して上手に隠れている生き物がいるので探してみましょう。