第68号|
アクアマリンふくしまの15年の歩み 2000-2015
私たちは、2000年の開館以来、戸外に子どもたちの自然体験の場を拡充することにこだわってきました。2003年に環境水族館宣言を致しました。2004年、埠頭の先端部の淡水池に「ビオビオ河童の里」、2005年、その外に4,600㎡の「蛇の目ビーチ」をつくりました。2010年には10周年事業として蛇の目ビーチの水辺に子供体験館「えっぐ」が実現しました。トムソーヤープロジェクトの成果でした。
2011年の災害を経て、WAZA(世界動物園水族館協会)やJAZA(日本動物園水族館協会)からの支援、そして、クウエート王国からの援助が私たちを勇気づけました。
2014年、本館アプローチに「クウェート・ふくしま友好記念日本庭園」を完成させました。国の港オアシス構想にフィットする計画でした。縄文人が食用にした葛をテーマに阿武隈山地を流下する鮫川の巨石を配した「くずの海」と「くずのトンネル」からなります。
15周年を機に、「クウェート・ふくしま友好記念日本庭園」に隣接して約1ヘクタールの園地に「わくわく里山・縄文の里」のを造成しました。これは、本館から埠頭の先端部へのアプローチになります。埠頭の外構部に緑を増やして子供たちの自然体験の場を拡大する方針に沿った「トムソーヤープロジェクト」の最終形であり、全体のイントロダクションにあたる部分の完成であると位置付けています。
イントロダクションは、3000年以上前の無垢の縄文時代に設定しました。災害から5年目に入りましたが、この新たな展開を経て、今後の10年の活力源としなくてはならないと思っております。
2015年7月15日の開館15周年の日に、小名浜港2号ふ頭を遠からず緑で覆い尽くす「わくわく里山・縄文の里」の竣工を皆様と一緒にお祝いしました。災害から5年、アクアマリンふくしまがよみがえります。ここにあらためて、多くの方々の応援に感謝いたします。
2000年
・アクアマリン本館引き渡し(02/17)
・ボランティア一期生登録309人に達する (04/01)
・マグロ類(キハダ38,カツオ1)初搬入に成功(04/27)
・新潟水族館よりラッコのナナがお目見え(07/07)
・グランドオープン(07/15)
・葛西臨海水族園と友好提携(08/21)
・開館45日で50万人達成(08/29)
・「海の男の盆栽展 」(11/01~06)
・米国モントレー湾水族館と友好提携・パッカード館長一行来館 (11/03)
・「クリスマス・マリンナイト」開催(12/23)
2001年
・「南太平洋のウミサチヒコ」オーストロネシアの海洋文化展示(04/25-06/11)
・AMFセミナー(飼育係の日曜講座)が始まる(04/29)
・モントレー湾水族館交流事業で職員来館(キッズアクアリウム研究)
(05/01-08/05)
・水生生物保全センターCALオープン(06/15)
・NPO渚の美術協会「シーボーンアート」展開催(06/20-07/02)
・「ザ・シーラカンス」企画展示(07/21-09/30)9・11で国際シンポジウム延期
・夏のファンタジーナイト(時間延長と割引料金)(08/10,11,12―08/17,18,19)
・「アクアマリンコンサート+環境トーク」(10/26)
・「海の美の発見」浜通り海洋文化展示( 10/31-11/19)
・「芸術家を卵から育てる美術展」(11/28-12/28)→以降定番化
2002年
・「鯨あらわる~よみがえる鯨の文化~」 (01/12~05/26)
・シーラカンス国際シンポジウム開催 (02/16)
・いわき地区文化施設連絡協議会発足(「あぶくま発見の旅サポート」)(05/15)
・日本動物園水族館協会総会開催・秋篠宮殿下妃殿下ご来臨 (05/23~24)
・サンマの飼育展示で「古賀賞」受賞 (05/23)
・環境問題展示新設:ブラックバス・地球温暖化コーナー(06/18)
・香港オーシャンパークと友好提携(6/19)
・「大金魚展」(06/19~09/30)
・猪苗代湖水環境保全コーナー(07/20)
・館内環境を素材にした「俳句の季コンテスト」 表彰(09/03)
・世界初メヒカリ飼育展示(12/03)
2003年
・「あぶくま発見」おもしろフィールドレポート (01/11~05/26)
・パラオ珊瑚礁センターと友好提携(03/13)
・土曜教室はじまる(04/12~)
・「海を食べる~エービーカーニバル~」 (07/02~04/05/24)
・開館3周年「環境水族館宣言」(07/15)
・クラゲ展示常設化(07/15)
・AMFVミニバックヤードツアー開始(07/22~)
・小名浜国際環境芸術祭―IEAFO(09/03~)
・移動水族館車両アクアラバンの完成と初出動(10/25)
・年末年始開館
2004年
・「BIOBIO かっぱの里」造成(06/30)
・ボランテイア会長を評議員に委嘱(07/01)
・開館4周年記念「Alii Palau!黒潮源流の海」(07/15-)
・「The KINGYO-日本の美」常設展 (07/15-)
・ナメクジウオ初展示(07/22-)
・「地中海・魚と伝説―世界最古の水族館から」ナポリ海洋研究所協力(07/31-09/2)
・「日本の釣り文化・サムライの美と技」(9/15-11/23)
・アクアマリン子ども体験館(仮称))基本構想検討委員会(10/24素案「命の教育」をまとめる)
・第6回IACで次世代水族館の評価(12/5-10)
・入館者数対前年(暦年)プラスに転ずる(12/17)
2005年
・「あぶくま発見の旅サポート」の冊子が出来る。(01)
・魚のバレンタインを話題にした。(1/19-3/14)
・第一回メヒカリサミット(3/12)
・シーラカンス調査隊、マナドで展開、「おもしろ魚」展(04)
・開館5周年(7/15):キッズアクアリウムプロジェクト:
「BIOBIOかっぱの里」川がき展(7/15-)、「JUB JUBひがた」(7/15-)、
「海とあそぶ」(7/15-06/5/22)
・累計500万人達成(8/23)
・指定管理者制度が動き出す(9/1 評議員会―理事会)
・小名浜国際環境芸術祭―「海揚がり展」(9/7-11/28),
「芸術の丘展」(10/1-1/28),「どこでもアート展」(10/29-11/7)
・ラッコのナナ、クータン旅立ち、エトピリカおめみえ(12)
2006年
・キッズアクアリウム:子ども体験館基本設計に向けて「おもしろ魚展」を「いろいろ水族館」に改称、「蛇の目ビーチ」、「海とあそぶ」常設化
・[フラワーフェスイバルーチューリップ展」(3/8-4/10)から「アクアマリン・アグリ」開園へ(4/28-)
・レストラン、ショップリニューアル(4―5月)
・年中無休営業と指定管理等制度スタート(4/1)
・南アフリカ共和国水生生物種多様性研究所との相互協力に関する覚書締結式
(4/20)
・「海を食べる」ージャノメ食堂開店(4/23)
・スラウエシ島ブオルにてシーラカンス撮影に成功(5/30-6/04)、
シーラカンス企画展(7/13-)
・企画展「琉球びんがた水族館」(7/15-1/14)
・小名浜国際環境芸術祭(9/29-11/5)
・文化の日の入館料を有料に (11)
・アクアラバンお台場に出展(11/3)
・第39回埼玉県観賞魚品評会出展(11/2.3)
・スラウエシ島ブオルにてシーラカンス追跡調査(11/23-12/22)
・サムラトランギ大学と協定締結(12/19)
2007年
・蛇の目ビーチ海開き(4/28)
・インドネシアスラウエシ島マナドでシーラカンスの撮影に成功(6/28)
・トドのフク♀出産、シマちゃんと命名(7/1)
・キッズアクアリウム「海とあそぶ」リニューアル(7/7)
・アクアマリン開館7周年(7/15)
・いわき小名浜花火大会ではじめて夜間営業(8/4)
・タンザニア・タンガにてアフリカシーラカンスの撮影に成功(9/28-10/9)
・環境芸術祭 国際大漁旗デザイン公募展(9/29-11/4)
・第二回シーラカンス国際シンポジウム(11/24)
・アクアマリン句会「俳句の季コンテスト」、表彰式(12/12)
2008年
・冬虫夏草展(1/19-7/5)
・ごんべ焼きデビュー(3/22-)
・平成19年度、入館者数100万人突破(3/31)
・2008国際カエル年企画(4/26-9/23)
・環境芸術祭・大漁旗キャンペーン(9/27-11/9)モントレーと上海で展示
・コモロシーラカンス標本確保・解剖(10/9)
・第7回世界水族館会議(上海海洋水族館)(10/19-24)のポストツアーで、ヨーロッパ水族館長御一行来館(10/13-14)
・シーラカンス調査隊マナド転進、タリセイ島海域調査/2009計画協議(12/3-17)
・子ども体験館(仮称)建設工事契約(12/22)
・ウナギプロジェクトあぶくま域内保全活動として始動(12/26)
2009年
・魚と歌舞伎展(1/31-4/5)
・キッズアクアリウム「海とあそぶ」(05/7/14から)惜しまれつつ終了(2/1)
・うおのぞき水槽を小名浜漁協に設置(3/1~)
・「ザ・シーラカンスの世界」オープン(3/1)
・伝馬船進水(3/21)
・よみがえれ供養碑、5石入魂(7/20)
・世界初!バショウカジキカジを泳がせる(9/14~11/27)
・世界初!シーラカンスの稚魚発見(10/6)
・アクアマリンの丘に「森」をつくる(09/12/1)
・小名浜漁協女性部によるジャノメ食堂閉店(06/4/20-09/12/13)。有り難うございました。
2010年
・日本動物園水族館協会技術者研究会とフォーラム開催(2/3-5)
・ユーラシアカワウソのチロル(3/12)、ドナウ(11/12)おめみえ
・子ども体験館「アクアマリンえっぐ」オープン(3/20)
・レストランを直営化「おいしい水族館」(4/1)
・子ども漁業博物館「アクアマリンうおのぞき」オープン(4/1)
・行動する水族館声明(4/1)
・うなぎプロジェクト パラオ調査(6/10~)
・開館10周年トリプルシンポ(7/15~)
・8月の入館者数20万人オーバー
・インドネシアのビアク島でシーラカンス発見(11/11)
・「雑魚を美味しく食べる会」発足(12/4)
2011年
・アクアマリンふくしま被災(3/11)
・海獣類、鴨川シーワールドほかへ避難(3/16-17)
・バンクーバー、クリントライト(4/24)、モントレー、チャックファーウエル来館(4/28)
・秋篠宮・紀子様復興応援に来館(6/17)
・アクアマリンふくしま再開館(うおのぞき含め):がれき座にてセレモニー、鴨川産まれ(4/7)のゴマフアザラシを「きぼう」と命名(7/15)、千度大祓神事(7/18)
・入館者1000万人達成(8/27)
・第8回小名浜国際環境芸術祭開催、雑魚の会開催(9/17)
・AMF NEWS 復刊(10/1)
・復興記念シーラカンスシンポジウム金沢工大シンポ(10/28)☆復興記念シンポジウム・アクアマリン(10/30)
・卵から育てたヤエギス、世界初展示(12/17)
2012年
・全能の神 マトウダイZeus展示(1/23)
・AMF版、脱原発メッセージ(5/24)
・ユーラシアカワウソが3頭のメスを出産(6/2)
・須賀プロジェクト公開検討会(7/15)
・シーラカンスの胃からビニール袋(5/28)
・クウエート・300万ドル受贈式(7/13)
・第9回小名浜国際環境芸術祭(9/7~11/11)
・ウオータフロントSea 級グルメ大会(10/6.7)
・第9回世界水族館会議ケープタウンにて災害復旧報告(09)
・アクアマリンうおのぞき、小名浜美食ホテルに移転
・那須どうぶつ王国移動動物園とコラボ(12/28~1/6)
2013年
・メヒカリサミット 3/16「よみがえれ私たちの海」
・伊藤隆道展(キネテイックアート) 3/16~
・蛇の目ビーチ復活海開き 4/27
・GW入館者数 62,834・・・対前年119.85% (05)
・ シーラカンス調査開始 5/28-6/16 6/9インドネシアシーラカンスを発見
・海洋立国推進功労賞受賞 7/9 祝賀会(11/6)
・村山嘉昭写真展 「里山・水辺であそぶこどもたち」8/1~9/20
・クウエート記念碑除幕式 8/7
・すし処潮目の海HPPY OCEANS開店 9/21
・チンアナゴ展示再開 9/22
・ユーラシアカワウソの4姉妹をスミレ、アヤメ、アカネ、アザミと命名(11/24)
2014年
・恒例那須動物王国がやってくる(12/28-1/5)
・和歌山県串本保全センター分館活動開始(2/11)
・クウェート・ふくしま友好記念日本庭園オープン(2/22)
・めひかりサミット・いわきサイエンスカフェ共同企画「よみがえれ、私たちの海~これからどうなる水産業」開催 (3/15)
・ボルチモアナショナルアクアリウムと友好提携、防災シンポジウム開催(7/16)
・公立岩瀬病院へ「癒し水槽」としてクラゲ水槽貸出開始(8/29)
・オホーツク海コーナーにてオオメンダコ初展示(9/13-11/1)
・Happy Oceansのメッセージを込めた新展示をオセアニック・ガレリアで開始
・淡路國一宮 伊弉諾神宮(あわじのくみいちのみや いざなぎじんぐう)より大神輿と子ども神輿受贈(10/16)
・世界水族館会議運営委員会中韓会議開催、2018年アクアマリンふくしまでの開催決定(10/25)