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国内初!「カムチャッカゲンゲ」展示開始(※2023年4月7日展示終了)

続々と深海の「幻魚」(ゲンゲ)が登場!「親潮アイスボックス」コーナーで、国内初となる「カムチャッカゲンゲ」を展示開始しました。

※展示は終了いたしました。(2023年4月7日)

カムチャッカゲンゲ

  • 分類 ゲンゲ科オグロゲンゲ属
  • 学名 Bothrocarina microcephala
  • 英名 Silvery eelpout
  • 採集場所 北海道知床羅臼沖500-800m

カムチャッカゲンゲは、北西太平洋固有種でカムチャッカ半島、千島列島、北海道~茨城県沖の水深70ー1950mに分布します。オホーツク海域の中底層魚類の中での優占種ですが、商業的な利用はされていません。また、オキアミ類を主食にし、時にヨコエビなどの端脚類(たんきゃくるい)、コぺポーダなどのカイアシ類を摂餌するとされていますが、生態学的な知見は少ないのが現状です。今回の展示個体は、2022年9月に北海道羅臼沖500-800mの深海エビ籠漁で混獲され、漁業者によって採集されました。

アクアマリンふくしまでは日本で飼育記録がほとんどないゲンゲの仲間たちを展示しています。ゲンゲは冷水域の深海を代表する魚であり、時に食用とされ身近な魚種ですが、未だ生きた姿を目にする機会が少ない生物です。謎多き「ゲンゲ」たちの独特な姿形、行動などをじかに見ることによって、ゲンゲたちの故郷(深海)の多様性を感じていただければと思います。