新種のクラゲを「ジャンガラコノハクラゲ」と命名
2022年6月にアクアマリンふくしまが位置する小名浜港で採集されたコノハクラゲ属が解析の結果、新種であることが明らかとなりました。このことに関して論文が掲載されましたので、お知らせします。
※生体展示は7/17に終了しました。
情報は2階「飼育員の研究レポート」で展示しています。
和名 ジャンガラコノハクラゲ
学名 Eutima onahamaensis
掲載雑誌
Hydrobiology (公表日:2024年7月2日)
掲載論文
A new species of hydrozoan jellyfish Eutima onahamaensis and new record of Eutima
diademata (Hydrozoa, Leptothecata) from Japan
著者
戸篠祥¹* ・石井輪太郎² ・水谷精一²
1* 公益財団法人黒潮生物研究所
2 公益財団法人ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)
概要
2022年6月に福島県いわき市小名浜港にて採集されたコノハクラゲ属を形態学的および分子系統学的解析を行った結果、この種固有の特徴を持つことが示唆され、コノハクラゲ属に属する未記載種であることが明らかになりました。新称和名は小気味よく泳ぐ様子がいわきのじゃんがら念仏踊りを彷彿とさせるため、「ジャンガラコノハクラゲ」と命名し、小名浜港でのみ確認されているため種小名はonahamaensisと命名しました。本種はクラゲしか見つかっておらず、ポリプは見つかっていません。今後も調査を継続し、本種のポリプの発見と生態解明を目指したいと思います。