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バショウカジキの展示を開始しました!3度目の展示に挑戦!

「潮目の海」コーナーにおいて、バショウカジキの展示を開始しましたのでお知らせします。

アクアマリンふくしまの「潮目の海・黒潮水槽」では、外洋で回遊するカツオやマグロ類がイワシの群れを襲うなど、自然界で繰り広げられる「食う・食われる」の関係を水槽内に再現しています。そこで当館ではかねてから大型の捕食者としてバショウカジキの展示に挑戦をしてきました。過去には2008年に13日間予備飼育水槽での飼育に成功し、2009年には約2か月間(9/14~11/26)、2020年にも約2か月(10/12~12/5)の飼育展示に成功しました。高速で遊泳すること、体表が傷つきやすいことなどから採集・運搬・飼育が非常に難しく、世界でも展示はまれです。今回は越前水産株式会社(代表取締役 越前隆夫氏)の全面協力により状態の良い 個体の採集が実現しました。

  • バショウカジキ
  • 学名Istiophorus platypterus
  • 英名Indo-Pacific sailfish

成長すると全長約3m。芭蕉の葉のような大きな背びれを水面から出して高速で泳ぎ回ります。この背びれは、餌の魚群を威嚇したり、急停止や急旋回するときのパラシュート、ブレーキのような役割を果たしているとも考えられています。食性は魚食で、上あごの骨がのびた長い吻(ふん)を魚に打ち付けたりつついたりして餌をとります。カジキ類は世界中の温・熱帯海域外洋の表層域に分布し、日本近海では東北地方以南に6種類(バショウカジキ、フウライカジキ、マカジキ、クロカジキ、シロカジキ、メカジキ)が生息しています。