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ヒレグロビクニンを展示

「ふくしまの海~大陸棚への道~」コーナーでヒレグロビクニンの稚魚を展示しました。

  • ヒレグロビクニン
  • スズキ目 クサウオ科 コンニャクウオ属
  • 学名Careproctus marginatus
  • 英名Black-margin snailfish

ヒレグロビクニンは北海道から福島県の太平洋側、オホーツク海の水深330~950mの深海域に生息しています。体はコンニャクの様に柔らかく、鱗はありません。腹びれの吸盤で壁や岩にくっつくことができるため、普段はあまり泳ぎません。
泳ぐときには胸びれを使って体全体を波打たせるようにゆらゆらと泳ぎ、海底の餌を見つけると素早く餌を食べます。
展示個体は、2022年11月に岩手県沖の水深約500mでロープの様なものに産み付けられた卵から産まれました。
これまでヒレグロビクニンの繁殖に関する情報はなく、卵や孵化稚魚の情報も世界で初めての記録になります

採集協力
国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産資源研究所 水産資源研究センター
*調査は「令和4年度水産資源調査・評価推進事業(水産庁委託)」により実施