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バショウカジキ展示(12/21展示終了)

※2023年12月21日に展示終了しました。

 

バショウカジキの展示は世界的にも稀です。ぜひこの機会にご来館ください。

 

バショウカジキの展示について

アクアマリンふくしまの「潮目の海・黒潮水槽」では、外洋を回遊するカツオやマグロ類の展示をしています。この一環として以前より大型の捕食者であるバショウカジキの展示に挑戦をしてきました。当館で飼育しているバショウカジキは、現地の漁業者の協力を得て、漁で混獲された市場に出ない小さな個体を水槽に搬入し、飼育研究をしています。謎が多い本種の生態を解明していきたいと考えています。
今回は越前水産株式会社(代表取締役 越前隆夫氏)の全面協力により状態の良い個体の採集が実現しました。


展示生物   バショウカジキ 1尾 全長約1m
採集日       20231010日(火)
採集場所  新潟県佐渡島沖
飼育展示開始日       20231011日(水)
展示場所   アクアマリンふくしま潮目の海「黒潮水槽」

バショウカジキ

学名Istiophorus platypterus

英名Indo-Pacific sailfish

全長約3m。芭蕉の葉のような大きな背びれが特徴です。この背びれは、餌となる小魚の群れを威嚇するときに使われたり、急停止や急旋回するときにパラシュートのように用いられたり、ブレーキのような役割を果たしているとも考えられています。魚食性で、上あごの骨がのびた長い吻(ふん)を魚に打ち付けたり、つついたりして餌をとります。カジキ類は世界中の温・熱帯海域外洋の表層域に分布し、日本近海では東北地方以南に6種類(バショウカジキ、フウライカジキ、マカジキ、クロカジキ、シロカジキ、メカジキ)が生息しています。