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カンテンゲンゲの成魚 展示開始 ※成魚の展示は終了

※成魚の展示は終了しました。

「親潮アイスボックス」コーナーで、「カンテンゲンゲ」の成魚を展示開始しましたのでお知らせいたします。

カンテンゲンゲ

本種は、国内では北海道~千葉県、秋田、新潟県沖の水深200ー900mに分布します。

今回の展示個体は、2021年6月に北海道羅臼沖800ー1200mの深海刺し網漁で混獲され、漁業者によって採集されました。本種は光への忌避反応が強くみられるため、約1年半は暗所のバックヤードで療養していましたが、状態が大変よく摂餌が安定していることから、新たなステップとして展示へ挑戦することにしました。当館では、2022年2月に本種の国内初展示として飼育下でふ化した幼魚の展示を「ふくしまの海~大陸棚への道~」で開始しましたが、今回は自然界で採集された成魚の展示で、本種の展示は国内で2例目となります。

ゲンゲの仲間は体表が傷つきやすく採集が難しいため展示されることがほとんどありません。これだけ大型の個体を状態よく採集し、1年以上飼育できたことは、当館でも例がありません。今回の展示開始によって、本種幼魚との比較だけでなく、国内初展示のカムチャッカゲンゲ(2022年11月7日リリース)など他のゲンゲとも見比べていただける貴重な機会となります。

  • カンテンゲンゲ
  • ゲンゲ科シロゲンゲ属
  • 学名Bothrocara tanakae
  • 英名Jelly eelpout