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羽ばたく深海魚!日本初記録と生体展示

アクアマリンふくしま等の研究により北海道羅臼町沖で採集されたコンニャクウオ属の一種が、Careproctus zachirus(カレプロクタス ザキルス)であることが認められ、日本初記録種であることが公表されました。同時に、標準和名が「ハゴロモコンニャクウオ(新称)」と命名されました。
 2017年12月15日現在、アクアマリンふくしま2階「親潮アイスボックス」でハゴロモコンニャクウオを展示しています。

ハゴロモコンニャクウオ エサをとるときは、胸ビレを広げてエサが逃げないようにします。

ハゴロモコンニャクウオ 時々丸まっています。

ハゴロモコンニャクウオ

  • ハゴロモコンニャクウオ
  • クサウオ科コンニャクウオ属
  • 学名Careproctus zachirus
  • 英名Blacktip snailfish

本種は、米国アリューシャン列島沖水深300-434mで得られた標本をもとに1985年に新種記載された種です。コンニャクウオ属の一種ですが、胸びれがとても長い(体長の40%以上)ことが特徴です。これまで日本では未確認種でしたが、当館等の研究で、北海道羅臼沖の200-800mにも同種がいることが判明しました。このことにより、本種は米国アリューシャン列島から北海道知床半島沖までの広い海域に分布することが確認されました。
また、図鑑などに使用される標準和名は、「ハゴロモコンニャクウオ」と命名されました。これは採集場所の北海道羅臼町の小学生がいくつかの候補から選んだ名前です。本種の体色が桃色で、特徴である大きな胸びれを広げながら泳ぐ姿が、天女の「羽衣(はごろも)」をイメージすることが由来です。
ハゴロモコンニャクウオを含むコンニャクウオ属のなかまは、名前の通り体表がゼラチン質で柔らかく、深海に生息しているため、生きて展示できることは非常に希ですが、羅臼町の漁業者のご協力で、現在親潮アイスボックスで展示しています。