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キタオットセイを展示します

アクアマリンふくしまは、命の尊さや生物の多様性を楽しみながら学べる子ども向けの体験型施設「アクアマリンえっぐ」を2010年にオープンしましたが、この度このコーナーの展示をさらに充実させるため、展示の一部をリニューアルすることとなりました。
まずは第一段としてキタオットセイの展示コーナーをオープンします。今後「アクアマリンえっぐ」の屋外「えっぐの森」コーナーについてもリニューアル予定です。詳細が決まりましたら改めてお知らせします。

キタオットセイ マリア キタオットセイ マリア

キタオットセイ ユーリ キタオットセイ ユーリ

展示個体

「マリア」 メス 13才(2008年7月12日生まれ)41.5kg        「ユーリ」 オス 10才(2011年7月9日生まれ) 111kg
伊豆・三津(みと)シーパラダイスより2016年に搬入。

展示経緯

キタオットセイは、太平洋北部、ベーリング海に分布し、福島県沖でも見られる鰭脚類(ききゃくるい)です。当館では、これまでに衰弱して海岸に打ちあがるなどしていた野生のキタオットセイを計7回保護しています。衰弱の理由は様々ですが、プラスチックバンドや漁具などが首に巻き付いてしまったため餌を食べられなくなったとみられる個体も確認されています。

横たわるキタオットセイ

テトラポットに横たわるキタオットセイ

今回の展示は、生態の展示と共にこれまで当館が行ってきたオットセイの保護活動について紹介することで、現在大きな問題となっている海洋プラスチックごみについて、より多くの人に関心を持っていただける場を提供したいと考えています。

キタオットセイ

  • キタオットセイ
  • 食肉目アシカ科(鰭脚類)
  • 学名Callorhinus ursinus
  • 英名Northern Fur Seal

オスはメスよりも大型になり、最大で全長210cm、体重270kg、メスは全長150cm、体重50kg程度となる。
太平洋北部、ベーリング海、オホーツク海に生息し、日本近海では冬になると銚子付近まで南下して越冬し、4月~5月になると北上する。いわき市小名浜沖では12~5月頃見かける。
1年の大部分を海で過ごし、繁殖期以外に陸上に上がることはほとんどない。
全身は細かい下毛で密に被われており、かつてこの毛皮を求めて乱獲されたことから、「臘虎膃肭獣猟獲取締法(ラッコオットセイりょうかくとりしまりほう)」により猟獲が禁止・制限されている。