常設展示紹介

海・生命の進化

地質時代の生物の遺骸(遺体)や生活した痕跡を「化石」といいます。「生きた化石」とは、地質時代から例外的にゆっくり進化して、先祖の形態を残している生物をいいます。
このコーナーでは過去に繁栄したものの、現在では細々と生き残っている水の中の「生きた化石」を紹介しています。

主な展示生物
オウムガイ・シロチョウザメ・ヘラチョウザメ・オオサンショウウオ・スポテッドラットフィッシュ

オオサンショウウオ シロチョウザメ ヘラチョウザメ      
生きた化石からわかること
地質時代から例外的にゆっくり進化して、先祖の形態を残している生物で、過去に種類数やそれぞれの個体数が大繁栄したものの、今日では細々とその子孫達が生き残っている生物を「生きた化石」と呼んでいます。
例えばオウムガイの仲間は古生代カンブリア紀に出現し、デボン紀(約4億年前)に大繁栄しましたが、その後ほとんどが絶滅し、現在ではインド洋から太平洋の海域に数種類が見られるだけです。
「化石」や「生きた化石」を詳しく調査・研究することによって、過去から現代までの生物の進化の過程や環境の変化を探ることができます。
オウムガイ

オウムガイ

ストロマトライトの化石

ストロマトライトの化石断面
(先カンブリア時代)

地球誕生から生命誕生まで
今から約50億年前、おびただしい数の微惑星たちの衝突が数億年にわたり繰り返され、その中に、1つの天体「地球」がうまれました。このころの地球は、微惑星が衝突したときに発せられる多量の熱エネルギーにより岩石が溶け出し、地表面はどろどろに溶けた溶岩の海でした。
その後、しだいに微惑星の衝突が終息すると地表は徐々に冷え固まり、水蒸気は雲となり雨を降らせました。やがてくぼみに雨がたまり、たまった水は海へと成長し原始の海となりました。この原始の海の中では、さまざまな化合物がつながり合い、より複雑なタンパク質や核酸などに進化し、さらに原始細胞へと発展していきました。
そして、酸素を排出するシアノバクテリアやその集合体であるストロマトライトが出現しました。この生物によってつくりだされた酸素は水中、空中に蓄積され、やがてこの酸素を利用して生活する生き物たちの進化がはじまりました。
単細胞生物から多細胞生物へ
地球に最初の生命が誕生した後、約20億年以上は、1つの細胞からできている単細胞生物の時代が続きました。
最初の多細胞生物が出現したのは今から約10億年前といわれています。そして、多細胞生物が出現するとさらに進化が進み、より高度な生物が現れてきました。
今から約6億年前の古生代・カンブリア紀に「カンブリア爆発」と呼ばれるほどの生物の急激な多様化が起こり、さまざまな種類の無脊椎動物たちが繁栄しました。化石として発掘される三葉虫や生きた化石のオウムガイの先祖もこの頃に出現しました。
三葉虫の化石

三葉虫の化石
(古生代シルル紀)

プテラスピスの化石

プテラスピスの化石
(古生代デボン紀)

魚類の進化の過程
進化の過程で一番初めに現れた脊椎動物は、古生代・カンブリア紀後期に出現したプテラスピスやヤモイティウスなどの顎を持たない魚類「無顎類」だと考えられています。この魚はエサをとらえる顎がなかったために海底近くの泥の中から食物を吸い上げたり、プランクトンを食べることしかできませんでした。無顎類で現在まで生き残っているグループは、ヌタウナギとヤツメウナギの2グループだけです。
やがてシルル紀になると顎を持つ魚類が現れ、シルル紀からデボン紀にかけて魚たちの多様化が起こり、さまざまな形の魚たちが現れました。
その後、軟骨魚類と肉鰭類(にくきるい)、条鰭類(じょうきるい)の3つに別れて進化が進みました。 現在見られるほとんどの魚は条鰭類に分類されます。
  • ※軟骨魚類=サメやエイの仲間
  • ※肉鰭類=ハイギョやシーラカンスの仲間
  • ※条鰭類=ウナギ、ニシン、スズキなど
水中から陸上へ
デボン紀後期になると、水の中で繁栄していた生き物たちは、陸上へと生活域を広げはじめました。 初めに、上陸したのはクモなどの節足動物の一部や貝類などでした。続いて、魚類のうち、シーラカンスや肺魚などが含まれる肉鰭類と呼ばれるグループの魚からイクティオステガのような両生類が進化したと考えられています。
シーラカンスの化石

シーラカンスの化石
(古生代ペルム紀)

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