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知床羅臼の激レア生物大集合

2階「親潮アイスボックス」では、北海道知床羅臼町沖で採集した深海生物や激レア生物を展示しています。

ベッコウタマガイの一種

  • ベッコウタマガイの一種
  • ハナズトガイ科Onchidiopsis属
  • 学名Onchidiopsis sp.

北海道知床羅臼町沖の刺し網漁で、フィギュアスケートの安藤美姫さんと一緒に採集した“ぶよぶよ”個体です。

今回採集された個体は、北海道羅臼沖300mで操業するスケトウダラ刺網漁で採集されました。サラサベッコウタマガイにとても似ていますが、暗灰色の背面に散在する白点の模様や、その白点内に黄色の点が無いことが、サラサベッコウタマガイと異なります。現在、同種かどうか調査を行っている最中です。本種は肉食性で、水槽内では魚肉を好んで食べます。

この貝のなかま(ハナズトガイ科)は、殻が薄い種類が多く、殻が体内(外套膜)に包み込まれています。近縁種のサラサベッコウタマガイは、日本海佐渡沖400-500mから確認され、透き通るほど薄い貝殻を持っています。
(2018年1月27日現在 1個体展示中)

サラサベッコウタマガイ

ハゴロモコンニャクウオ

  • ハゴロモコンニャクウオ
  • クサウオ科
  • 学名Careproctus zachirus

アメリカのアリューシャン列島の水深300~434mで発見され、1985年に新種記載されました。ピンク色の体色に胸びれ先端や背びれから尻びれにかけて黒い帯があるのが、他のコンニャクウオ属のなかまには無い最大の特徴です。2017年11月に和名が付いたばかりで、日本では当館でしか展示していません。(2018年1月27日現在 1個体展示中)

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ハゴロモコンニャクウオ

普段は、岩や水槽の壁に貼り付いていたり、丸まったりしています。

ダイオウキジンエビ

  • ダイオウキジンエビ
  • エビジャコ科キジンエビ属
  • 学名Sclerocrangon rex

2016年9月に新種と認められたばかりのエビです。北海道知床羅臼町では、ダイオウキジンエビを「ガサエビ」と呼び、以前から地元では食用として販売されていました。

ダイオウキジンエビの一番の特徴は眼球後方の頭胸甲(いわゆるエビの頭)に他のキジンエビ属の種には無い棘(トゲ)を持つことです。さらに、体長25cmに達し、約220種が知られるエビジャコ科としては世界最大です。その大きさから、種小名をrex(=king:王の意味)、新種の標準和名はダイオウキジンエビ(新称)と命名されました。(2018年1月27日現在 2個体展示中)

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他にも激レア生物が!


  • アバチャン
    Crystallichthys matsushimae
    当館で日本初の水槽内繁殖に成功

  • タマコンニャクウオ
    タマコンニャクウオ
    Careproctus rausuensis
    2012年に新種と認められた種です。現在まで北海道羅臼町でのみ確認されている種です。


  • ラウスカジカ
    Icelus sekii
    2004年に新種と認められた種です。当館でしか展示していない珍しいコオリカジカのなかまです。


  • ラウスツノナガモエビ
    Lebbeus fujimotoi
    当館と千葉県立中央博物館の駒井智幸博士との共同研究による論文が2015年10月に公表され、新種として認められた種です。