北海道で採集した生物を展示しました
北海道で採集した生物を親潮アイスボックスと親潮水槽に展示しました。
北海道厚岸湖からやってきたのは、チカ330尾、キュウリウオ20尾です。
また、知床羅臼からはダルマハダカカメガイ150匹、ハダカカメガイ(クリオネ)、イクオハダカカメガイ(イクオネ)、トガリテマリクラゲがやってきました。水温-1℃、凍える寒さの中採集しました。
北海道厚岸湖での採集(チカ、キュウリウオなど)
北海道知床での採集の様子(クリオネ、トガリテマリクラゲなど)
展示生物
- チカ
- キュウリウオ科
- Hypomesus japonicus
- Surf smelt
親潮水槽(大水槽)で展示をしています。小さい個体は、ワカサギの代用品として使われるくらいワカサギに似ています。結氷した氷の下でも活発に動き回る魚で、水生昆虫などを食べます。
- キュウリウオ
- キュウリウオ科
- Osmerus eperlanus mordax
- Arctic smelt
親潮水槽(大水槽)で展示をしています。体表から野菜のキュウリに似た匂いがします。口が大きく魚を好んで食べます。
- トガリテマリクラゲ
- Mertensia ovum
2階親潮アイスボックスで展示をしています。北極海に生息する冷水系のクラゲで、北海道知床沖では冬~春の凍れる(しばれる)海で見られます。最大6cm、虹色に見える櫛板列を動かすことで遊泳し、赤色の長い触手を用い、オキアミ類などを捕食します。
- ダルマハダカカメガイ
- ハダカカメガイ科
- Clione okhotensis
2階親潮アイスボックスで展示をしています。体全体がオレンジ色。体長は約8mmとクリオネよりも小さい体をしています
- ハダカカメガイ
- ハダカカメガイ科
- Clione elegantissima
2階親潮アイスボックスで展示をしています。通称クリオネ。体長1~2cm。北海道知床沖では2月の流氷の季節に姿を現します。貝の仲間ですが、殻を持たず「翼足(よくそく)」を大きく動かして泳ぎます。
- イクオハダカカメガイ
- ハダカカメガイ科
2階親潮アイスボックスで展示をしています。通称イクオネ。体はクリオネに似ていますが、体長は約2cmと大きく、尾が矢↓の形をしています。
北海道知床 流氷下での潜水採集の様子
採集の際に見ることができた様々な生き物をご紹介します。