世界初!常磐もの“どんこ(チゴダラ)”の産卵生態を解明

- チゴダラ
- チゴダラ科
- Physiculus japonicus
アクアマリンふくしまでは、「潮目の海 親潮水槽」にてチゴダラを展示しています。
チゴダラは、「どんこ汁」や「どんこの煮付け」として東北の冬にはなじみ深い魚ですが、東北沖で成熟個体が見つかっていないことなど、メヒカリと同様に生態にナゾが多い魚の一つです。
今回、東北大学農学部片山知史教授のグループとの共同研究で、水槽内でのチゴダラの様々な繁殖生態が判明し、魚類学会英文誌に掲載されました。
地域ブランド魚の科学的裏付けにつながる研究です。
- 掲載論文
Ichthyological Research 日本魚類学会英文誌 - 公表日
2026年4月13日 - 題名
「日本産チゴダラの成熟と産卵」
「 Maturation and spawning of Japanese codling Physiculus japonicus 」 - 経緯
「常磐もの」の代表種としておなじみのチゴダラ(ドンコ)ですが、近年まで、自然界において、成熟個体が見つからず、その産卵場所、産卵生態などは不明でした。
今回、東北沖で採集したチゴダラ71個体を対象に、親潮水槽にて飼育し、繁殖行動、産卵期、産卵時間、生殖腺の発達を観察することに成功しました。
その知見の新しさから日本魚類学会英文誌に掲載されました。 - 特徴、 分かったこと
・産卵期間:水槽内で1-5月(5ヶ月)にわたって産卵を確認。
・産卵の日周性:産卵は夜間に限定され、20:00〜24:00に最も活発。
・成熟産卵様式:卵巣の組織学的観察から、多回分割産卵型。
・高頻度の産卵回数:多い月(3月)は、3日に1回産卵。
・1回の産卵数:約18,000粒。
・産卵行動:オスがメスの腹部に密着させ、ゆっくり遊泳しながら産卵する。
チゴダラの産卵の様子
(上の個体がメス)
どんこ汁
(常磐もの)





