森の賢者「フクロウ」を初展示
アクアマリンふくしまでは、新しく「フクロウ」の展示が始まります。野生生物共生センターから、野生復帰困難な保護動物を初めて譲り受けた個体です。身近な森に生きる野生生物との関わり方について改めて考えていただくきっかけになればと考えております。
展示開始日 | 2021年4月26日(月)*個体の状況により展示開始日は延期となることがあります。 |
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展示場所 | 屋外 えっぐの森 |
展示個体 | 2羽 雌雄不明 県内保護個体を野生生物共生センターより譲り受け |
フクロウは沖縄以外のほぼ日本全国に分布する猛禽類で、その音から「不苦労」や「福来郎」などと表記され、幸せを呼ぶ鳥として関連商品も数多く販売されるなど、古くから日本人に親しまれている鳥のひとつです。また古代ギリシャで知恵の神とされたことなどから「森の賢者」などと称され、世界的にも広く知られる存在です。あまり見かけることのないフクロウですが、夜行性のためその姿を見ることがないためで、生態としては意外と身近な場所に生息している鳥です。
このたび当館では、野生生物共生センター(福島県安達郡大玉村)が福島県内で保護したフクロウを譲り受け展示することになりました。本センターは、野生動物の調査研究の他、人の影響で傷ついた野生動物を保護し、野生復帰を助けると共に野生動物と人との関わり方について学びの場を与える役割を担っています。怪我の後遺症で飛翔することができず野生復帰が見込めない個体であること、県内の野生生物の現状についてより多くの人々に関心を持っていただきたいことから、今回の展示が決まりました。当館がセンターの保護動物を譲り受けるのは初めてです。
- フクロウ
- Strix uralensis
- Ural Owl
全長約50cm。ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけて広く分布。日本では九州以北の平地や山地の林に生息し、大木のあるところを好む。夜行性で、ほとんど羽音をさせずに飛ぶことができる。木の洞などで繁殖し、通常2~4個の卵を産む。主にネズミなどの小型哺乳類、小鳥などを食べる。