北海道で採集した生物を展示しました【クリオネ500匹、チカ2000尾】
北海道で採集した生物を親潮アイスボックスと親潮水槽に展示しました。
北海道厚岸湖からやってきたのは、チカ2000尾です。
また、知床羅臼からはハダカカメガイ(クリオネ)500匹、ダルマハダカカメガイ、イクオハダカカメガイ(イクオネ)、トガリテマリクラゲ、シンカイウリクラゲがやってきました。水温-1℃、凍える寒さの中採集しました。
採集の様子
水面が凍っている
ハダカカメガイ(クリオネ)
展示生物
- チカ
- キュウリウオ科
- Hypomesus japonicus
- Surf smelt
親潮水槽(大水槽)で展示をしています。小さい個体は、ワカサギの代用品として使われるくらいワカサギに似ています。結氷した氷の下でも活発に動き回る魚で、水生昆虫などを食べます。
- トガリテマリクラゲ
- Mertensia ovum
2階親潮アイスボックスで展示をしています。北極海に生息する冷水系のクラゲで、北海道知床沖では冬~春の凍れる(しばれる)海で見られます。最大6cm、虹色に見える櫛板列を動かすことで遊泳し、赤色の長い触手を用い、オキアミ類などを捕食します。
- シンカイウリクラゲ
- 有櫛動物門無触手綱ウリクラゲ目ウリクラゲ科
- Beroe abyssicola
ウリ型をしたクシクラゲで触手はなく、体の中が赤や紫色に染まっているのが特徴です。主に深海で見られますが冬場の北日本では表層でもみることができます。
- ハダカカメガイ
- ハダカカメガイ科
- Clione elegantissima
2階親潮アイスボックスで展示をしています。通称クリオネ。体長1~2cm。北海道知床沖では2月の流氷の季節に姿を現します。貝の仲間ですが、殻を持たず「翼足(よくそく)」を大きく動かして泳ぎます。
- ダルマハダカカメガイ
- ハダカカメガイ科
- Clione okhotensis
2階親潮アイスボックスで展示をしています。体全体がオレンジ色。体長は約8mmとクリオネよりも小さい体をしています
- イクオハダカカメガイ
- ハダカカメガイ科
2階親潮アイスボックスで展示をしています。通称イクオネ。体はクリオネに似ていますが、体長は約2cmと大きく、尾が矢↓の形をしています。