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ユーラシアカワウソ「ヨシ」搬出のお知らせ

アクアマリンふくしまで生まれたユーラシアカワウソが、繁殖目的のため、よこはま動物園ズーラシアに搬出されることになりましたのでお知らせします。

ヨシ(2025年3月現在)

搬出について

搬出個体

個体名:ヨシ
学名:Lutra lutra lutra(欧州亜種)
性別: オス
年齢: 4歳(2020年5月31日アクアマリンふくしま生まれ)

搬出日

2025年3月24日(月)9:30頃を予定
※17日頃からバックヤードで飼育する予定です。

搬出先

よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区上白根町)

目的

現在、日本で飼育しているユーラシアカワウソには、欧州亜種、中国亜種、亜種不明の3亜種がいます。(公社)日本動物園水族館協会生物多様性委員会のユーラシアカワウソ管理計画に基づき、繫殖を目的としたブリーディングローンとして、当館で繁殖した欧州亜種のオス個体を搬出することになりました。

その他

よこはま動物園ズーラシアに搬入後の展示開始時期は未定です。
移動後のお問い合わせは「よこはま動物園ズーラシア」にご連絡をお願いします。

ユーラシアカワウソ

  • ユーラシアカワウソ
  • 学名Lutra lutra lutra(欧州亜種)

ユーラシアカワウソはユーラシア大陸に広く分布しています。かつては環境汚染や人間の活動の影響で個体数が減少しましたが、近年はさまざまな保全活動が進んでおり、ヨーロッパでは個体数が回復しつつあります。それでも、一部の地域では依然として個体数が少ないままであり、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは準絶滅危惧種(NT)に指定されています。また、ワシントン条約(CITES)においても附属書Iに登録されており、国際的な取引が制限されています。

アクアマリンふくしまとユーラシアカワウソについて

アクアマリンふくしまでは、2010年からユーラシアカワウソを展示しており、国内で最多の8回の繁殖に成功しています。
2015年にオープンした、生息環境を再現した展示施設「わくわく里山・縄文の里 カワウソのふち」は、動物本来の行動を引き出した点において評価され、「エンリッチメント大賞2018」の大賞を受賞しました。ユーラシアカワウソは、日本にかつて生息していたニホンカワウソの近縁種です。当館ではユーラシアカワウソの展示を通し、私たち日本人が失いつつある、人と自然とのつながりを伝えています。