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水深1000mからやってきた深海の激レア生物展示開始

深海生物オオグチボヤとニュウドウカジカ を7月23日(木)から「親潮アイスボックス」コーナーに展示しました。同コーナーにはハゴロモコンニャクウオも展示しています。長期飼育が難しくいずれも生きた姿を見られる機会は非常に稀です!

オオグチボヤ

  • オオグチボヤ
  • マメボヤ目オオグチボヤ科
  • 学名Megalodicopia hians
  • 英名Predatory tunicate

オオグチボヤは、英名で「Predatory tunicate(肉食性のホヤ)」と呼ばれ、海外でも有名な深海生物の一つです。水深300~1000mの海底の岩盤や沈木に付着して生活しているホヤのなかまで、流れに向かって大きく口(入水孔)をあけ、餌を捕らえます。富山県など日本海側の一部で分布が確認されていますが、生きて採集されることは非常に稀です。
北海道羅臼沖の水深800-1000mの刺し網漁で採集されました。生息場所が極めて限られており、刺し網漁で偶然、状態よく採集された個体です。

ニュウドウカジカ

  • ニュウドウカジカ
  • ウラナイカジカ科ウラナイカジカ属
  • 学名Psychrolutes phrictus
  • 英名Blobfish

ニュウドウカジカは、2013年に英国で「世界一醜い生き物」という不名誉な認定を受けた魚のなかまです。確かにネット上にアップされている多くの写真は、底曳網で深海から引き揚げられ皮膚が剥がれてしまい、桃色の肉が露出したヒドい姿です。しかし生存中のニュウドウカジカBlobfishは、頭が大きい割に目が小さく、髭が顔いっぱいに生えた、愛らしい姿をしています。日本名の由来は、このヒゲ面が仏門に入った高貴な方を指す「入道」を連想することから付けられました。

採集場所:北海道知床半島
採集日:2020年6月
展示開始7月23日
採集方法:深海刺し網水深800-1200m

ニュウドウカジカの貴重な摂餌シーンの動画をYouTubeで配信中!
画像をクリックすると動画が見られます↓

  • ハゴロモコンニャクウオ
  • 学名Careproctus zachirus
  • 英名クサウオ科

ハゴロモコンニャクウオは、米国アリューシャン列島や千島列島の水深300m以深で確認されていました。日本では未確認種であったため、標準和名がない魚でした。しかし、当館等の研究で、2017年11月末にこの名前が付きました。
体表が薄い桃色のゼラチン質で、胸びれが長く(体の半分ほど)、泳ぐ姿が、「羽衣」を着た天女をイメージさせます。普段は、腹部にある大きな吸盤で岩や壁にくっついてじっとしています。
長い胸びれに、エサを感じる器官があり、水槽にエサのサクラエビやイソメを入れると、この胸びれを大きく広げながら、砂地をゆっくりと遊泳する姿を見ることができます。
展示している個体は羅臼沖の水深800-1000mで採集されました。展示は6月13日からはじまりました。