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世界一醜い生き物!? ニュウドウカジカ展示中

ニュウドウカジカ

 ニュウドウカジカは、2013年に英国で「世界一醜い生き物」という不名誉な認定を受けた魚のなかまです。確かにネット上にアップされている多くの写真は、底曳網で深海から引き揚げられ皮膚が剥がれてしまい、桃色の肉が露出したヒドい姿です。しかし生存中のニュウドウカジカBlobfishは、頭が大きい割に目が小さく、髭が顔いっぱいに生えた、愛らしい姿をしています。日本名の由来は、このヒゲ面が仏門に入った高貴な方を指す「入道」を連想することから付けられました。展示している個体は、体長約60cm、北海道知床の水深750-1000mで採集されました。2018年4月から展示し、飼育水温は2℃で、まだ水槽内ではエサを食べていません。当館では、2017年に初めて展示に成功しましたが、約一ヶ月しか生存しませんでした。今回は、採集から50日以上経過し、最長飼育記録更新中!愛らしい生きた姿で名誉挽回します。(2018年6月)

ニュウドウカジカ

 

ニュウドウカジカ