キタオットセイ「ユーリ」死亡のお知らせ
アクアマリンふくしまの「子ども体験館 アクアマリンえっぐ」で飼育をしていたキタオットセイ「ユーリ」が死亡しましたのでお知らせします。

1. 死亡個体
愛称 ユーリ(2011年7月9日生まれ・オス)
和名 キタオットセイ
学名 Callorhinus ursinus(英名 Northern Fur Seal)
科名 アシカ科
体長 1.6m 体重 72kg(死亡時)
展示場所:子ども体験館 アクアマリンえっぐ
2. 死亡日時
2025年11月3日(月) 17時頃
3. 死亡の経緯
10月から嘔吐や下痢など体調を崩し、投薬治療をしていました。10月31日から食欲が低下し、治療を行いましたが、11月3日の夕方に死亡しました。
4. 死因
解剖の結果、胃炎、膀胱の異常、腹水の貯留が認められました。詳しい原因については、大学に病理検査を依頼し調査中です。
5. キタオットセイの展示・ユーリについて
キタオットセイの「ユーリ」は伊豆・三津シーパラダイスより2016年に搬入されました。キタオットセイの展示は、生体の展示と共にこれまで当館が行ってきたオットセイの保護活動について紹介することで、大きな問題となっている海洋プラスチックごみについて、より多くの人に関心を持っていただける場を提供したいと実施しています。観覧面の近くまで勢いよく泳ぎ、元気のよい姿を見せるユーリは多くの来館者に親しまれました。ユーリに会いにお越しいただき、温かく見守ってくださった皆様に、心より御礼申し上げます
- キタオットセイ
- Callorhinus ursinus
- Northern Fur Seal
オスはメスよりも大型になり、最大で全長210cm、体重270kg、メスは全長150cm、体重50kg程度となります。
太平洋北部、ベーリング海、オホーツク海に生息し、日本近海では冬になると銚子付近まで南下して越冬し、4月~5月になると北上します。いわき市小名浜沖では12~5月頃見かけます。
1年の大部分を海で過ごし、繁殖期以外に陸上に上がることはほとんどありません。
全身は細かい毛で密に被われており、かつてこの毛皮を求めて乱獲されたことから、「臘虎膃肭獣猟獲取締法(ラッコオットセイりょうかくとりしまりほう)」により猟獲が禁止・制限されています。





