トド「イチロー」死亡のお知らせ

アクアマリンふくしまの「北の海の海獣・海鳥」コーナーで飼育をしていたトド「イチロー」が死亡しましたのでお知らせします。

• 
  
• 
  

1. 死亡個体
愛称　イチロー（1995年7月7日生まれ／28歳／オス）
和名　トド
学名　Eumetopias jubatus
英名　Steller sea lion
科名　アシカ科

2. 死亡日時
2023年８月９日（水）　午後10時頃

3. 死亡の経緯
2023年６月１日（木）から、繁殖期管理のためバックヤードで飼育をしていました。
国内で飼育されているトドで３番目の高齢個体でした。（※2番目はアクアマリンふくしまで飼育中のフク28歳。1番目は城崎マリンワールド30歳）
8月7日に摂餌意欲がなくなり、８日には咳とともに呼吸も困難になり、治療のかいなく9日の午後10時頃に死亡が確認されました。

4. 死因
解剖の結果、全身の臓器やリンパ節に壊死巣がみられたため、老衰による多臓器不全と診断されました。

5.  イチローについて
トドのイチローは、室蘭水族館で生まれ、その後小樽水族館へ搬出されました。2000年3月18日に当館に搬入し、開館（2000年7月15日）当初より展示を行っていました。2011年東日本大震災の際には、伊豆・三津シーパラダイスへ一時避難させていました。
メスの「フク」との間に、2003年7月12日には「まりん」、2007年7月1日には「シマ」、2009年7月21日には「ハマ」と3頭の繁殖に成功しました。フクは高齢のため、現在バックヤードで飼育をしておりますが、こちらも昨年から老衰の兆候が見られ現在は延命治療を行っています。

体重600㎏を超えるイチローは、本館入口まで届く大きな鳴き声でお客様をお迎えし、エサの時間にはダイナミックな動きで私たちを魅了してくれました。

本館入口に８月２０日まで献花台を設けます。イチローを可愛がってくださった皆様ありがとうございました。