お知らせ

わくわく・はじまりの森 2025年7月12日オープン


福島県浜通りの里山の自然を再現した新エリア「わくわく・はじまりの森」を2025年7月12日(土)にオープンします。

オープン日時

2025年7月12日(土)10:00

オープニング式典 

「わくわく・はじまりの森」の入口で、テープカットを行います。
 実施日:2025年7月12日(土)10:00~(30分程度)

わくわく・はじまりの森 特徴

  • 五感を使って自然を感じることができる、屋外の体験型展示エリア
  • 一般的な水槽の展示とはちがう!?里山の自然環境と同じように倒木の中や岩のすき間で暮らしている生き物たちを、ヒントを元に発見して楽しもう!
  • 里山で暮らす動物の足跡やふんなどの痕跡(フィールドサイン)を見つけ出そう。生き物の気配を感じながら自然観察を楽しめます。
  • 安全に設計された人工の川では、実際に水に入って遊ぶことができ、親子で本格的な自然体験ができます。 
  • 子どもたちはもちろん、自然の楽しみ方を忘れた大人も、『自然を楽しむはじまりの場所』として全身で楽しめます。
  • 多様な生き物との出会いを通して、身近な自然の未来について考えるきっかけに。

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約5000㎡の大型屋外展示で、遊びながら自然の本当の楽しみ方を学べます

目次

1.「わくわく・はじまりの森」の楽しみ方とこだわり

1ー①生き物たちはどこに暮らしている?ヒントを手がかりに、生きもの探索に挑戦!

1ー②自然と混ざり合って変化する、「生きた展示空間」

2.「わくわく・はじまりの森」2つのエリアと展示生物

2ー①ふくしま・いろんな生きものトンネル

2-②里山体験エリア

◆夏はヒンヤリ川遊びで楽しんで!「川ガキのあそび場」

◆のぞいてみよう!「みずのなかテラス」

「わくわく・はじまりの森」全体マップ

「わくわく・はじまりの森」への想い(館長メッセージ)

わくわく・はじまりの森 テーマ/自然への扉を開く水族館を目指して

 

1.「わくわく・はじまりの森」の楽しみ方とこだわり

①生き物たちはどこに暮らしている?ヒントを手がかりに、生きもの探索に挑戦!

森で生き物に出会うのは難しいもの。生き物たちは木の中や岩のすき間、色々なところに隠れています。このエリア内でも、同じように色々な場所に溶け込むように生き物たちが暮らしています。エリア内に書かれているヒントを手がかりに、生き物たちのすみかを探し出しましょう。
また、生き物たちは痕跡(こんせき)を残しています。リスが食べ残したクルミの殻、モグラ塚、ツキノワグマのふん...これが「フィールドサイン」です。動物たちの“落とし物”も探しながら、豊かな里山の自然を感じてみてください。

②自然と混ざり合って変化する、「生きた展示空間」

このエリアは自然環境そのものを展示空間としています。屋外展示の特性を活かし、展示生物の住環境に、野生の生き物たちも共生できる設計にしました。自然と展示が混ざり合うことで、訪れるたびに異なる表情と出会える「生きた展示空間」となっています。見るたびに新しい発見がある、そんな展示を目指しています。

2、「わくわく・はじまりの森」2つのエリアと展示生物

ふくしま・いろんな生きものトンネル

約200mのトンネルが「はじまりの森」の周りを囲っていて、このトンネルでは福島県で暮らす魚や昆虫、哺乳類など、多様な生き物に出会うことができます。民話にも登場し、昔から森や里山を代表する動物として親しまれ、実は森を育てる重要な働きをしているホンドタヌキや、キタノメダカなどの絶滅の危機にある希少な生きものたち、地域による生きものたちの違いなどについても解説し、親子で話すきっかけになるような「親子キャプション」も設置しています。トンネルの中で命のつながりを感じる小さな旅をお楽しみください。
*こちらは雨天でもお楽しみいただけます。

展示生物:ホンドタヌキ、ホンドフクロウ、アカネズミ、ゲンゴロウ、メダカ類、カエル12種、サンショウウオ6種 など
※展示生物は時期によって変更することがございます。

  • ホンドタヌキ
  • ニホンアナグマ
  • アカネズミ
  • ゲンゴロウ

里山体験エリア

自然の楽しみ方を体感できる、里山を舞台とした屋外体験エリア。このエリアでは、自然の風景にとけこむように生き物たちが展示されています。エリア内のガイド看板をヒントに、どこにいるか、ゆっくり観察しながら探しに行きましょう。
このエリアは、「わくわく里山・縄文の里」オープン以来、10年の歳月をかけて豊かな里山に育ててきました。このリニューアルでは、特に福島県の浜通りに広がる自然を再現することとしました。里山には、実は多様な自然が存在し、多様な生態系を育んでいます。里山の生態系の複雑さと面白さを感じていただくため、様々な環境を再現しています。
生きものを見つける楽しさ、出会えたときのうれしさ、そして自然を感じるよろこび、そんな体験を、ぜひこの場所で味わってみてください。

展示生物(水槽で展示しているもの):アカネズミ、カヤネズミ、ハタネズミ、アズマヒキガエル、イワキサンショウウオ、ヘビ・トカゲ類、ムカデなどの土壌生物 など 発見できる可能性のある生きもの(フィールドにいるもの):ヌカエビ、アブラハヤ・ドジョウなどの魚類、トウキョウダルマなどのカエル類、トンボ類、鳥類 など
※出会える生物は、時期によって変わります
※屋外エリアの利用時間は17時までです。

  • カヤネズミ
  • アズマヒキガエル
  • イワキサンショウウオ
  • アブラハヤ

夏はヒンヤリ川遊びで楽しんで!「川ガキのあそび場」

川で夢中になって遊ぶ子どもたちは「川ガキ」!
そんな子たちがまた増えてくれるように、この場所は、小さな子どもでも遊べるよう、水深は大人のくるぶしほどにしてあります。ここで、川遊びの楽しさを発見し、自然への第一歩を踏み出してください。

【ご案内】
  • 春~秋のあいだ、水に入って遊べます。ただし、雨天時は遊べません  
  • このゾーンには展示している生き物はいません  
  • 川遊びを楽しめるよう、タオルやウォーターシューズをお持ちいただくことをおすすめしています  
  • タオルの貸出はございませんので、ご持参ください。なお、ミュージアムショップでお土産にもなるタオルを販売しております  
  • 川遊びゾーンのそばに、日陰のある「休憩所」と、手足を洗う水道がございます   
    ※なお、2025年7月23日(水)は「川ガキのあそび場」は終日クローズしています。ご了承ください。

のぞいてみよう!「みずのなかテラス」

川の水中をのぞくことができる、不思議なテラスです。どんな生きものがくらしているのでしょうか?上からのぞくと、水面を泳ぐアメンボと同じ目線になります。普段は見えない自然の姿を、ここでゆっくり観察してみてください。



他にも、「かくれんぼ湿地」「モミジのさんぽ道」「みちくさ原っぱ」などで里山の生態系を再現しています。里山の自然を見渡せる「はじまりはじまりの丘」では、川のせせらぎや滝の流れる音を聞きながら、森から川へ、そして海へ──すべては水でつながっていることを感じていただけます。「森・川・海」の展示をめぐる、わくわくする冒険がここからはじまります。

「わくわく・はじまりの森」全体マップ

約5000㎡の敷地内に様々な生き物が暮らしています。全体をゆっくり見ながら周ると30分程度かかります。

解説プログラム『はじまりの森ガイドツアー』

オープン日から、解説員によるガイドツアーを毎日開催!森の生き物や植物、フィールドサインなどを見つけ、そのつながりに気付く体験をします。生物多様性の意味と大切さを実感していただけます。
所要時間:約15分
参加料:無料(入館料は別途必要)※現地にて当日受け付け
開催時間は決定次第、公式サイトでお知らせいたします。
参加体験ページ 

「わくわく・はじまりの森」への想い(館長メッセージ)

私は、25年前の開館以来、移動水族館などを通じて日本各地の子どもたちと接してきました。その中で、海の近くに住んでいる子でさえ、ヒトデやナマコを気持ち悪いと触れなかったり、海にすら興味がなかったりするという現実に直面しました。これは、自然を危険な場所として遠ざけ、子どもたちを自然から隔離するような教育の結果だと感じています。私は、興味のない子どもに自然環境やそこに生息する生物の保全を説いても意味がないと考えています。興味は楽しい経験から芽生えるからです。 アクアマリンふくしまでは、開館以来、子どもたちが楽しみながら自然に親しめるよう、海や里の水辺、森などの環境を再現した展示を整備してきました。このたび改修を行った「わくわく・はじまりの森」では、子どもたちが水遊びや生き物探しを通して、遊びながら学べる体験ができるエリアへと生まれ変わりました。ここでの楽しい体験が自然への興味を育み、やがて本物の自然へと子どもたちの関心や行動が広がっていくことを願っています。そして、成長した子どもたちが自然を守る担い手となってくれることを心から期待しています。  

       
アクアマリンふくしま 館長 古川 健

わくわく・はじまりの森 テーマ

生物多様性を通して身近な自然の未来を考えよう!

自然への扉を開こう!

みなさんは自然とふれあっていますか?
森に出かけたり、川で遊んだり、生きものにさわったり、自然を身近に感じ、自然へ出かけたくなるような体験エリアにします。

様々な命の関わりを実感しよう!

自然にかくされた生きものの展示や、まわりの自然からやってくる生きものを見つけて、いろんな生きものが関わりあって生きていることを感じられるエリアにします。

人と自然の関わりを感じよう!

古くから人は里山の恵みを利用して暮らしてきました。人の命は豊かな自然に支えられていることや、自然とのつきあいかたを学べるエリアにします。

生物多様性を守るために何ができるか考えよう!

生きものや自然に関心をもち、生物多様性を守ることに目を向け、考え、行動するきっかけとなるような展示や体験プログラムを提供していきます。

自然への扉を開く水族館を目指して

海を通して人と地球の未来を考える
アクアマリンふくしまはこの理念のもと、自然環境に関わる学習の場としての役割を果たすため、様々な自然体験エリアを拡充してきました。

これまでにオープンした自然体験エリアコンセプト

自然体験エリア紹介マップ

  • 2005年 BIOBIOかっぱの里
    里地の水辺を再現したビオトープです。里地の水辺には人々とともにメダカやカエルといった様々な生き物が暮らしています。 自然環境が消失して危機に瀕する生きものたちを守るにはどうしたらいいか、生きものを観察しながら考えてみましょう。
  • 2007年 蛇(じゃ)の目ビーチ
    PICHPICHいそ、JUBJUBひがた、RUNRUNはま、3つのエリアからなる広さ4,500㎡の海辺を再現したエリアです。蛇の目ビーチで海デビューした子どもたちが、 将来、 海の環境を守る大人へと成長していただけるよう願っています。
  • 2010年 アクアマリンえっぐ
    ここでは、毎日釣り体験を実施しています。魚を釣って食べることで、生きた命をありがたくいただいていることを実感し、そうした生き物たちを持続的に利用できるよう守っていくことの大切さを学びましょう。
  • 2015年 わくわく里山・縄文の里⇒2025年7月12日 わくわく・はじまりの森 リニューアルオープン
    人と自然が共存していた縄文時代の理想的な環境を再現した里山展示。約200mのトンネル通路を歩きながら、 縄文時代の理想的な自然環境を再現した展示を観察し、自然環境の保全や持続的な利用について考えよう。 通路に沿ってホンドタヌキや二ホンアナグマといった日本の里山に生息する動物も展示しています。
  • 2022年 えっぐの森どうぶつごっこ
    動物を観察しながらアスレチック遊具で動物の動きを体感しよう! 遊びを通して動物たちの気持ちになって、住みかである森を守るためには何をしたらいいかを考えましょう。

名称決定についてはこちら

 

 

25周年アクアマリンふくしまロゴマークアクアマリンふくしま開館25周年記念事業