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インドネシアシーラカンス標本展示開始  世界初 シーラカンス2種同時公開

アクアマリンふくしまでは、平成29年4月22日(土)よりインドネシアシーラカンス標本の展示を開始します。現在生息が確認されているシーラカンスは、アフリカシーラカンスとインドネシアシーラカンスの2種です。この2種のシーラカンス標本を同時に見ることができるのは、当館だけです。2種のシーラカンスの外見的な違いはまだ見つかっていません。貴重なこの機会に2種のシーラカンスを見比べ、違いを発見してみませんか。

シーラカンスの標本

  • 展示期間:平成29年4月22日(土)~平成30年11月(予定)
  • 展示場所:1階 シーラカンスの世界
  • 種類:インドネシアシーラカンス(Latimeria menadoensis)
  • 捕獲日:2014年11月5日
  • 捕獲場所:インドネシア北スラウェシ州北部
  • 捕獲方法:刺し網
  • 全長:130.1㎝
  • 体重:37.8㎏
  • 性別:メス
  • 経緯:インドネシア科学院(LIPI)との共同研究のため日本に輸送し、平成28年8月23日に到着しました。到着時に共同研究ワークショップを実施予定でしたが、台風上陸のため、11月に延期しました。解剖を同年11月4日に実施し、ホルマリンでの固定が終了したため、インドネシア科学院(LIPI)に返却するまでの間、当館で展示します。

シーラカンスの標本

2種のシーラカンス

シーラカンスの仲間は4億年ほど前に地球上に現れました。90種類以上の化石のシーラカンスが知られていますが、現在はラティメリアという仲間が2種類だけ生き残っています。化石のシーラカンスと基本的な体の形は変わっておらず生きた化石として知られています。現存するアフリカシーラカンスとインドネシアシーラカンスは遺伝子の研究において分類されていますが、外見的な特徴は非常に似ており、その違いはまだよくわかっていません。 

アフリカシーラカンス

1938年に南アフリカで発見された。1953年にコモロ諸島で発見され、多くの個体が捕獲された。その後、ケニア、タンザニア、モザンビーク、マダガスカルにおいても発見され、アフリカ大陸インド洋側に広く分布することがわかってきた。 

インドネシアシーラカンス

1997年にインドネシア北スラウェシ州のマナドで発見された。スラウェシ島北部でしか生息が確認されていなかったが、アクアマリンふくしまの調査でニューギニア島北部に位置するビアック島においても生息することがわかった。