学習企画営業部 解説員 2022年入社 水産学部海洋生物科学科卒
解説員「ごんべえズ」として常設の解説プログラムの企画と運営を担当しています。例えば水槽の前で中の生き物たちについて紹介するプログラムや、野外エリアでお客様と一緒に生き物を捕まえて観察するプログラムを担当しています。またお客様のいるエリアで仕事をしていることが多く、質問を受ける機会も多いです。 解説を行うには、生き物や水族館についての詳しい知識を身に着ける必要があり、プログラムの合間などを利用して勉強中です。そして得た知識をどう伝えればわかりやすいか常に考え、試行錯誤しながら仕事をしています。 またお客様と直接触れ合う解説員としての経験から、新たな解説プログラムやイベントの提案に挑戦することもあります。 入社1年目と日が浅く手探りの部分も多いですが、アクアマリンふくしまをもっと魅力的にできるように日々頑張っています! |
解説板などの文字で解説を行うのではなく対面で解説を行う解説員の価値は「お客様にあった解説」を行えることにあります。 とはいえいらっしゃるお客様は十人十色です。年齢層が様々であることはもちろん、全く生き物に興味がない方もいれば専門的な知識をお持ちの方もいます。100点の対応はなかなかできず、あの時ああすればよかったと反省する日々です。 でも解説の結果お客様から狙った興味や反応を引き出せることもあります。例えば現在、磯を再現した水槽でエサを用いて隠れている生き物を観察していただくプログラムを行っています。うまく対応できた時はプログラム終了後もご家族の間で盛り上がり、しばらくの間観察を続けてくださることがあります。 そのようなときはお客様に何か伝えられた手ごたえを感じ、自分の仕事の意義を改めて確認することができるため、非常にやりがいを感じます。 |
些細なきっかけでも自分の仕事を振り返るように心がけて生活しています。仲間の解説を見学したり、他園館を見学したりしたときにはもちろん振り返るべき点がたくさん出てきますが、日常生活でも何かひっかかることがあれば、自分の仕事を振り返るようにしています。解説員は基本的に初対面の方に対してコミュニケーションをとっていく職業であり、些細な躓きが与える影響がとても大きい仕事です。限られた時間の中で内容やしぐさ、言葉遣いなど少しでも引っ掛かりを覚えてしまった方がいると、その方にもう声は届かなくなってしまいます。少しでもその躓きを減らせるように自分の仕事を振り返ることを習慣にしています。そして自分の仕事を振り返るのは向上心を忘れないためでもあります。気のゆるみは必ずお客様に伝わってしまいます。そのため常に向上心を忘れず真摯にお客様に向き合うために、仕事をよく振り返るように心がけています。 |
小さいころから海の生き物が好きでしたが、親は生き物や自然には詳しくなく、海の代わりに水族館によく連れて行ってくれていました。 そして水族館に行くうちに生き物自体より生き物の見せ方に興味を持つようになり、水族館の展示に関わる仕事を将来の選択肢の一つに考えるようになりました。特に環境水族館として他の園館とは違った展示を行っていたアクアマリンふくしまで働くことは憧れでした。 そのため大学では水産学を専攻し、学芸員資格を取得しました。はじめは研究職も選択肢に入れていましたが、卒業研究を行う中で自分が「何か面白いことを新しく発見することよりもその面白いことを多くの人に伝えたい」と考えていることに気づき、水族館への就職に挑戦することを決めました。アクアマリンふくしまの解説員はまさにやりたいことができる仕事であり、充実した毎日を送っています。 |
生き物の暮らす環境まで再現した展示が何よりも魅力だと思います。 水槽の内外の海藻や植物までほとんど本物の水族館は他に見たことがありません。その日の天気によって魚の色の見え方が変わったり、隠れていることが多く毎日見え方が違う生き物がいたり、見るたびに新たな発見がある水槽ばかりです。魚の婚姻色がみられたり、花が咲いたり、水族館の中にいながら四季を感じることもできます。 入社する前からこの展示は大きな魅力に感じていましたが、入社して多くのスタッフによってこの展示が支えられていることを目の当たりにして、よりその思いが強くなりました。 生き物や自然の魅力を発信する立場としてはこれ以上ない環境だといつも感じています。お客様にももっとこの展示の魅力に気付いていただけるように頑張っていきたいです。 |
常設の解説プログラムの運営を中心に行い、プログラム間の空いた時間に勉強や解説プログラムの企画を行っています。 8:20 出社 |
お客様と話していると、「小さいころからずっと生き物が好きだったんですか。」とよく聞かれます。お客様のおっしゃる通り、私は小さい頃から生き物が好きでした。ただ振り返ってみると私は生き物一辺倒の人生ではありませんでした。 高校の放送部でアナウンスに出会い、大学ではアナウンサー試験の予備校に通えなくなるのを嫌い、一時は水産学部への進学をやめようかと思った時期すらあったのです。 まさか数年後に水族館でその経験を生かして働いているとは思いもしませんでした。どんな仕事も専門的な部分のみで構成されているわけではなく、いろいろな知識や経験、スキルが必要とされます。ぜひ皆さんも学生のうちにいろいろな経験をして自分の引き出しを増やしていってください。きっとどこかで役に立つ時が来ます。 |