カワウソフォトコンテスト in アクアマリンふくしま

2019年5月29日(水)~9月1日(日)

この企画展は終了いたしました

特別優秀賞 <カワウソのふち賞>
瀧澤啓太 様

アクアマリンふくしまでは、2019年4月19日(金)から5月19日(日)までアクアマリンふくしまで撮影したユーラシアカワウソの写真を募集しました。応募していただいた写真の中から入賞した作品を、5月の最終水曜日(今年は5月29日)の「世界カワウソの日」にあわせてアクアマリンふくしま内「カワウソのふち」コーナーで展示します。

開催期間 2019年5月29日(水)~9月1日(日)
開催場所 カワウソのふち

カワウソフォトコンテスト in アクアマリンふくしま

募集期間

2019年4月19日(金)から5月19日(日)まで

応募数

39名、393点

選考員   

アクアマリンふくしま館長 安部義孝 
アクアマリンふくしま理事 小宮輝之(元 恩賜上野動物園園長)
アクアマリンふくしま担当職員

入賞作品

 特別賞11点 
入賞19点 
佳作14点

入賞者一覧はこちら

展示期間

2019年5月29日(水)~9月1日(日)

展示会場では、昨年度に作成した「カワウソ絵描き歌」を流し、お絵かきコーナーを設けます。

世界カワウソの日とは

世界には、13種類のカワウソの仲間がくらしています。体重3㎏程度の最小種・コツメカワウソ、最大40㎏に達するオオカワウソ、海に暮らすラッコも、この仲間に含まれています。手足に水かきをもち、とても上質な毛皮をもっています。水中での生活に適応した動物ですが、陸上でも活発に動くことができ、木登りも得意。水辺の生態系の頂点に君臨してきました。しかし今、カワウソたちの暮らしには、さまざまな問題がふりかかってきています。

世界のカワウソたちの現状① 生息地の減少

カワウソが生きていくためには、餌となる多くの生き物と、豊かな自然環境が必要です。しかし今、開発や汚染により水辺の環境は悪化し、カワウソたちが安心して暮らせる場所がどんどんなくなっています。
その一方で、都市での生活に適応したカワウソもいます。シンガポールでは、高層ビルの脇を流れる川にビロードカワウソが生息し、川沿いの公園では、芝生でくつろぐカワウソたちを間近で観察することができます。カワウソは人工物を上手く利用し適応能力が高い動物ですが、共に生きるためには、私たち人間が彼らとの適切な距離や付き合い方をしっかりと学ぶ必要があります。

世界のカワウソたちの現状② 密輸

上質な毛皮を目的に、カワウソは古くから狩猟の対象となってきました。日本に生息していた二ホンカワウソは、戦時中の狩猟圧と、河川環境の悪化河川環境の悪化が原因で絶滅しました。最後の目撃は1977年。ほんの42年前のことです。
現在、東南アジアでは、ペットとして飼育することを目的としたコツメカワウソとビロードカワウソの密輸が後をたちません。他の国で起こっていることですが、その大きな原因は、ここ日本にあります。コツメカワウソ密輸の2/3以上が、日本での販売を目的に行われているといわれているからです。
第二のニホンカワウソを生み出さないために、私たちにできることは、野生からカワウソを連れて来ることではなく、野生のカワウソの暮らしを知り、守るための行動を起こすことではないでしょうか。


水族館にできること① 展示・研究・繁殖

アクアマリンふくしまでは、できるだけ野生に近い環境でカワウソたちを飼育することで、「かわいい」だけではない、カワウソの野生本来の魅力を伝えています。また、まだ解明されていない繁殖等の生態に関する研究を行うことで、野生下のカワウソの保全にも役立てていければと考えています。
一方ヨーロッパでは、飼育下で繁殖したユーラシアカワウソを、野生に戻す取り組みも始まっています。当館では、ヨーロッパの動物園から導入した個体の繁殖に取り組み、今までに20頭の子どもたちが育ちました。今後、繁殖した子をまたヨーロッパに戻し、種の保存に協力していきます。

図:アクアマリンふくしまのユーラシアカワウソ

水族館にできること② 伝えること

世界カワウソの日”World Otter Day”では、カワウソたちの現状を伝えることを目的に、国内のカワウソやラッコを飼育しているほぼすべての動物園水族館でイベントを開催しています。
今年、アクアマリンふくしまでは、当館で撮影したカワウソの写真を募りフォトコンテストを開催しました。応募総数は393点にのぼり、緑に囲まれた当館の展示ならではの写真、カワウソの生態を的確にとらえた写真など、どれも力作ぞろいでした。選考にはとても苦労しましたが、アクアマリンのカワウソ達が、多くの皆さんに愛されていることを実感しました。
「カワウソは寝てばかり」と思っているあなた。少し待ってみれば写真のような行動や表情がきっと見られます。ぜひじっくり観察してみて下さい。

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