生き物紹介

トマトコンニャクウオ

親潮アイスボックス

トマトコンニャクウオ

*2021年11月22日で展示を終了しました。

本種は、米国ベーリング海沖の水深1096mで発見され、2012年に新種記載されました。米国で見つかった本種の色彩は真っ赤なトマトのようだったので、その学名はトマトの学名「リコペルシコン」に由来し、英名はTomato snailfishと命名されました。
日本では2019年に北海道羅臼沖で採集した個体を元に、京都大学フィールド科学教育研究センター准教授の甲斐嘉晃博士とアクアマリンふくしまの共同研究によって、日本初記録種として公表され、標準和名は英名から「トマトコンニャクウオ」と命名しました。日本で確認された本種色は桃色です。
世界で約450種いるとされるクサウオ科の仲間です。クサウオ科は、深海に適応している種類が多く、本種も水深500m以深の深海で採集されました。体長は16–20 cm。トマトコンニャクウオは、赤色でお腹に大きな吸盤を有し、他のコンニャクウオの仲間に比べて、体のゼラチン質がかたいのが特徴です。
水槽内では通常、壁面に吸盤を使ってくっ付いていますが、サクラエビなどのエサの臭いがすると泳ぎ出します。

生物分類 魚類
英名 Tomato snailfish
学名 Careproctus lycopersicus

生き物紹介に戻る