生き物紹介

シロゲンゲ
シロゲンゲ顔アップ

親潮アイスボックス

シロゲンゲ

※展示を終了しています。

北海道から千葉県銚子の太平洋沿岸、オホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾の水深199~1620mに生息する深海魚です。全長は最大60cmになります。ゲンゲの仲間は、北日本を中心に底曳き網でよく混獲されますが、寒天質の体をしており「下(げ)の魚=ゲンゲ」としてあまり食用には利用されていませんでした。しかし最近では北日本の水揚げ産地では、鍋物やから揚げなどで利用されているようです。
ゲンゲの仲間は、深海に生息している種が多く、生きて展示されている種は僅かです。その為、その生態は謎だらけです。飼育中のシロゲンゲは、海底でじっとする事はなく常に水中を泳いでいます。前に泳ぐだけではなく、そのままの姿勢で後ろに進む事も出来ます。何かに驚くと頭を尾鰭の方に近づけ、長い体が円を描くような姿勢になりじっと動かなくなります。こういった行動は生きている時にしか観察出来ません。
今後も深海生物の収集と飼育を通して、その生態を少しずつ解明したいと思います。

生物分類 魚類
英名 Soft eelpout
学名 Bothrocara zestum
科名 スズキ目 ゲンゲ科 シロゲンゲ属

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