生き物紹介

タラバガニ

親潮アイスボックス

タラバガニ

「タラバガニはカニじゃないですよ」と大きな脱皮殻を使ってお客様に説明していることがあります。驚く大人がいる一方で、海の生き物に詳しい小学生は「ヤドカリの仲間だよ」と得意顔で答えてくれます。そう!カニの脚はハサミを入れて10本ですが、ヤドカリの仲間は見た目で8本、残り2本をお腹に隠しているのが特徴です。日本近海に生息するタラバガニ科は約15種いますが、その中でも大型で美味しいのが、このタラバガニです。寒海系で北海道では水深500m以深で漁獲されます。名前の由来は、鱈が捕れる場所で混獲されることが多かったことから「鱈場ガニ」。英語では「キングクラブ(カニの王様)」と呼ばれ、大きい個体は寿命が30年以上で、脚を広げると1mにもなります。
水槽内ではエサとして甘エビの頭部を殻ごと与えています。年に一度ほど脱皮する時に殻の栄養が不可欠だからです。何でも食べてしまう獰猛な性格ですが、コンニャクウオ属の魚には甲羅の内側に卵塊を産み付けられてしまいます。強いがスキのあるところが憎めないカニ?いやヤドカリです。

※2024/1/22現在、幼体と成体を展示しています。
※2024/2/27現在 幼体を展示しています。

タラバガニ(幼体)

タラバガニ幼体

生物分類 甲殻類
英名 King crab
学名 Paralithodes camtschaticus

生き物紹介に戻る