生き物紹介

潮目の海(親潮・黒潮)

バショウカジキ

※現在は展示していません。

全長約3m。芭蕉の葉のような大きな背びれを水面から出して高速で泳ぎ回ります。この背びれは、餌の魚群を威嚇したり、急停止や急旋回するときのパラシュート、ブレーキのような役割を果たしているとも考えられています。食性は魚食で、上あごの骨がのびた長い吻(ふん)を魚に打ち付けたりつついたりして餌をとります。カジキ類は世界中の温・熱帯海域外洋の表層域に分布し、日本近海では東北地方以南に6種類(バショウカジキ、フウライカジキ、マカジキ、クロカジキ、シロカジキ、メカジキ)が生息しています。 

アクアマリンふくしまの「潮目の海・黒潮水槽」では、外洋を回遊するカツオやマグロ類の展示をしています。そこで当館ではかねてから大型の捕食者としてバショウカジキの展示に挑戦をしてきました。漁で混獲された市場に出ない小さな個体を、現地の漁業者の協力を得て、生きた状態で搬入し、水槽で飼育研究をしています。謎が多い本種の生態を解明し、今後の繁殖などに貢献できれば嬉しいです。               

生物分類 魚類
英名 Indo-Pacific sailfish
学名 Istiophorus platypterus

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