生き物紹介

ふくしまの海~大陸棚への道~

ギンメダイ

※現在は展示していません。
2階「ふくしまの海~大陸棚への道~」エリアの円柱水槽にはギンメダイが展示されています。本種は水深150~650mの海底付近に生息しています。眼球の縁が金色のキンメダイに対し、眼球の縁が銀色なのでギンメダイと名付けられたといわれています。
下あごには2本の長いヒゲがあり、頻繁に海底に接地させながら泳いでいます。その動きはヒゲだけ見ていると、人が弾むように歩いている姿を連想させます。この2本のヒゲには味を感じることが出来る器官である味蕾(みらい)が分布しており、餌となる甲殻類や小魚を感知することができます。
アカムツやキンメダイ釣りの外道として釣り人には知られていますが、水族館で生きている姿を見られるのは非常に稀です。
ギンメダイは水槽に餌を投げ入れると餌に対して、まっすぐ食べに行かず水底でヒゲを使って餌を探し始めます。眼よりもヒゲに頼って生活していることが垣間見える瞬間です。ほぼ暗闇の深海で生き抜くためにヒゲが重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

生物分類 魚類
英名 Beardfish
学名 Polymixia japonica

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