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バショウカジキ展示

※バショウカジキは展示を終了しました。(9月20日)詳細は改めてお知らせいたします。

アクアマリンふくしまの「潮目の海・黒潮水槽」では、外洋を回遊するカツオやマグロ類の展示をしています。そこで当館ではかねてから大型の捕食者としてバショウカジキの展示に挑戦をしてきました。このバショウカジキは、漁で混獲された市場に出ない小さな個体を、現地の漁業者の協力を得て、生きた状態で搬入し、水槽で飼育研究をしています。謎が多い本種の生態を解明し、今後の繁殖などに貢献できれば嬉しいです。

今回は越前水産株式会社(代表取締役 越前隆夫氏)の全面協力により状態の良い個体の採集が実現しました。

展示生物   バショウカジキ 1尾 全長約1m
採集日       2023年9月15日(金)
採集場所  新潟県佐渡島沖
搬入日       2023年9月15日(金)
展示場所   アクアマリンふくしま潮目の海「黒潮水槽」

  • バショウカジキ
  • 学名Istiophorus platypterus
  • 英名Indo-Pacific sailfish

全長約3m。芭蕉の葉のような大きな背びれを水面から出して高速で泳ぎ回ります。この背びれは、餌の魚群を威嚇したり、急停止や急旋回するときのパラシュート、ブレーキのような役割を果たしているとも考えられています。食性は魚食で、上あごの骨がのびた長い吻(ふん)を魚に打ち付けたりつついたりして餌をとります。カジキ類は世界中の温・熱帯海域外洋の表層域に分布し、日本近海では東北地方以南に6種類(バショウカジキ、フウライカジキ、マカジキ、クロカジキ、シロカジキ、メカジキ)が生息しています。