お知らせ

会津伝統野菜を展示しています。

会津伝統野菜
会津地方で古くから親しまれ栽培されてきた会津古来の在来種の野菜です。厳しい気候と肥沃な大地の恩恵を受けて、会津地方独特の食文化を作り出し、お盆や正月など年中行事にも欠かせない食材です。
現在はこの他に、雪中あさづき、荒久田茎立、舘岩赤カブなど、約20品種ほどがあります。
今回展示しているのは、余蒔胡瓜、小菊南瓜の2種です。

〇余蒔胡瓜(よまききゅうり)
江戸時代から昭和20年ごろまではふつうに栽培されていましたが、収穫量が多く病害虫に強い新品種の登場により姿を消しました。その後種子が保存されていたことがわかり、平成20年に福島県で試験栽培を行い復活しました。
 余った時間に種を蒔くことから、「余蒔」といい、夏に種を蒔き秋まで収穫できます。他のキュウリよりもずんぐりとした形で、えぐみがなく、しっかりした香りとなめらかな歯ざわりが特長です。

〇小菊南瓜(こぎくかぼちゃ)
江戸時代からつくられた、日本カボチャの代表的な品種です。実の形が菊の花に似ていることから、「小菊」の名前が付けられました。糖分が多い西洋南瓜の普及で、生産量は少なくなりましたが、会津地方のお盆のお供えとして欠かせない一品であったため作り続けられ、最近ではその栄養面や、整腸作用などで再び注目されています。皮が非常に硬いため、保存性がよく、戊辰戦争の際には鶴ヶ城に立てこもる際に兵士たちが食べたとされています。

栽培指導
のうのば土屋勇輝 nounoba@gmail.com
(猪苗代で会津伝統野菜を栽培する農家さんです)




シェアする