お知らせ

キタホウネンエビ類似種を展示しました。

【キタホウネンエビ類似種】
 学名 Drepanosurus sp.cf.uchidai 
 ホウネンエビ目キタホウネンエビ科

キタホウネンエビ類似種 オス

展示開始日:2017年5月1日

キタホウネンエビは、‘融雪プール’という不安定な環境に春先の一時期だけ出現する淡水性の甲殻類です。1957年に石狩海岸砂丘の融雪プールで採集された個体から新種記載され、その後、青森県下北半島の融雪プールでも発見されました。長い間、世界で、北海道石狩市の他、青森県のむつ市と東通村でしか報告されていませんでしたが,2015年4月28日にむつ市の生息地から直線距離で400km以上離れた会津地方にある沼の周辺にできた融雪プールでキタホウネネビに似た種が発見されました。アクアマリンいなわしろカワセミ水族館と茨城県自然史博物館の池澤広美学芸員で詳細に調べたところ、分類形質として重要な雄の第2触角等がキタホウネンエビとは明らかに異なり、新種である可能性もでてきました。現在、種の判別をするため、形態を精査している最中です。

生息地でのキタホウネンエビ類似種 オス

今年は降雪量が多く発生時期が遅くなりました。4月22日に最初の確認をし、その際に大きさは3-5mmほどと小さく展示時期がゴールデンウィークに重なりました。

キタホウネンエビ類似種 メス

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