生きもの情報

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2017.5.28



飼育下におけるコトクラゲの繁殖と育成について
論文を発表しました

 


【コトクラゲ】
学名:Lyrocteis imperatoris

 コトクラゲの成体は、カブトクラゲやウリクラゲのような有櫛動物特有の遊泳器官である櫛板(しつばん)がありません。そのためコトクラゲは海中を泳がず、海底の岩やヤギ類(刺胞動物)に付着して生活しています。日本では1896年に新種として記録されましたが、これまで幼生が自然界や水槽内で観察された例はありません。
 アクアマリンふくしまでは、2014年にROV(遠隔操作型無人探査機)でコトクラゲを採取し、水槽内で飼育したところ、親個体から全長約2mmの幼生の孵出が確認されました。
 幼生には8列の櫛板(しつばん)があり、孵出直後から活発な遊泳が観察されました。平均水温14.4℃で育成をおこなったところ、79〜80日齢で櫛板の消失が確認されています。櫛板の消失は、遊泳機能の喪失を意味することから、この後底生生活を送ると考えられました。いずれにしても今回の研究で、謎に包まれていたコトクラゲの繁殖生態を明らかにすることができました。


論文について詳しくはこちら(動物園水族館誌に掲載)

コトクラゲの展示についてはこちら

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